第7回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

第7回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会第7回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

ご挨拶

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会長ご挨拶

会長ご挨拶

第7回
日本耳鼻咽喉科
感染症・エアロゾル学会

会長 竹内万彦(三重大学耳鼻咽喉・頭頸部外科)

第7回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講演会を三重大学にて担当させて頂くことを大変光栄に存じます。黒野祐一理事長をはじめ、学会役員の皆様ならびに会員の皆様に感謝申し上げます。 研究会であった時期を含め、本学会を三重大学が担当しますのは、平成7年に坂倉康夫教授、平成16年に間島雄一教授がそれぞれ津市で開催して以来、15年ぶり3回目となります。


今回の学会では招待講演として、萩原正敏先生(京都大学形態形成機構学教授)に「アカデミア創薬と医療倫理」についてお話を賜ります。近年難治性疾患に対する遺伝子治療やiPS細胞の応用に期待が寄せられていますが、倫理的観点からの難しさもあります。萩原先生らのグループは、これまでの創薬技術を基に低分子の化合物を新しいアイデアで用いることにより、先天性難治疾患や癌などに対する画期的創薬を目指して研究を展開しておられます。


また、私たちが日常臨床でよく診察するcommon diseasesを意識して、2つのシンポジウムとICD講習会を組みました。感染症シンポジウムは「かぜを診るーピットフォールを見逃していませんか」としました。かぜの多くはウイルス感染ではじまり自然治癒しますが、治療や対応に疑問を感じていらっしゃる先生も多いと思います。5名のシンポジストに、陥りがちなピットフォールに留意して小児・成人・妊産婦・ハイリスク患者などについて横断的に解説していただきます。


エアロゾルシンポジウムのテーマは「アレルギー疾患への局所・吸入療法」です。本学会は2年後に免疫アレルギー学会と合併する予定になっています。「局所・吸入療法」の観点で、広い視野から耳鼻咽喉科アレルギー疾患の気道局所療法を整理することを目的として、エアロゾル研究部会の方々に企画していただきました。 ICD講習会は「日常診療における感染対策」をテーマに、感染症に造詣の深いお二人の講師に講演していただきます。谷口清州先生(国立病院機構三重病院 臨床研究部長)には、「気道症状を呈する感染症に対する対策と予防」、田辺正樹先生(三重県医療保健部医療政策総括監)には「耳鼻科領域の感染症対策~環境整備、医療器具の再生処理、従業員保健について~」としてお話しいただきます。


学会できわめて大切な一般講演としては口演86題をいただきました。活発な討論を期待しています。また、3つのランチョンセミナーも企画しております。 私たち耳鼻咽喉科医の日常臨床は忙しく、診療にあたり感染対策などを忘れがちです。今回の学会が、皆様にとって臨床で経験する症例の成り立ちや感染対策をじっくりと考える機会となり、明日からの診療に役立つことを願っています。


教室員ならびに同門一同で鋭意準備をいたしております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。