第4回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講演会を平成28年9月2日（金曜日）、3日（土曜日）に倉敷市芸文館にて川崎医科大学耳鼻咽喉科学教室が担当させていただくことになりました。本学会総会・学術講演会は４回目を迎え、1、2、3回の総会・講演会は伝統のある感染症あるいはエアロゾル研究会の流れに沿うとともに、それぞれ特色を出した素晴らしい会でした。耳鼻咽喉科領域で感染症は最も重要な疾患であり、エアロゾル療法は治療の主体の一角をなし、いろいろな進展が望める方法です。耳鼻咽喉科領域を縦断的に研究する学会が多く占める内で、本学会は横断的な視野で幅広く学問に取り組む非常に有意義な会であります。今回担当させていただくことになり、いろいろなことを熟考しました。過去の講演会を超えることはできませんが、「予防医学」、「治療の基本」そして「文化」について講演会を構成させていただくことにしました。「予防医学」に関しては川崎医科大学小児科学教授　中野貴司先生にワクチン治療の現況と未来について講演していただく予定です。新興感染症や耐性菌の出現などにより我々は刻々と変化する新しい事実を学ぶ必要があります。そこで「治療の基本」で改めて抗菌薬の正しい使用方法、また「手引き」が作成されたエアロゾル療法の適正な治療方法に関する最新の情報をお伝えしたいと考えています。

　倉敷市の美観地区は江戸時代の街並みが残る日本最初の伝統的建造物群に選ばれた美しい町です。この場所に日本最初の私立美術館で80年以上の歴史のある大原美術館があります。理事長の大原謙一郎氏に「文化」に関する講演を依頼しています。美観地区は学会会場から徒歩10分以内に行ける場所にあります。会場でのお疲れを癒すのに丁度良い場所と思います。その他ランチョンセミナーでは臨床的に有意義ないろいろな企画を用意しています。会員の先生方にこの分野の最新で有用な情報をお届したいと考えています。9月初旬はまだ暑いかもしれませんが、学問的、文化的企画を多数用意していますので、多くの先生方の御参加をお待ちしています。