第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

ご挨拶

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会長ご挨拶

会長ご挨拶

第5回
日本耳鼻咽喉科
感染症・エアロゾル学会

会長 清水猛史

 第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講演会は、平成29年9月21日(木)、22日(金)に、大津市の琵琶湖ホテルにて、滋賀医科大学耳鼻咽喉科学講座が担当させていただきます。 本学会のテーマは「臨床医のための感染症治療・エアロゾル療法を考える」といたしました。耳鼻咽喉科診療の第一線で活躍されている先生方の日常は、感染症との闘いにあり、耳鼻咽喉科における感染症治療は、耳科学、鼻科学、咽喉頭科学などの領域を超えた重要性を有しています。また、エアロゾル療法は耳鼻咽喉科特有の処置や局所療法の中心に位置付けられます。本学会は、感染症治療とエアロゾルを含めた局所療法を中心に、開業医や病院勤務医として臨床で活躍されている先生方のお役に立てる内容にしたいと思います。

そこで、教育講演(1日目午後)では、工藤典代先生の司会で「開業医からみた小児の中耳炎・鼻副鼻腔炎診療の実際」と題して、上出洋介先生に急性中耳炎・滲出性中耳炎について、松原茂規先生に鼻副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎についてお話ししていただきます。実際に臨床に関わる先生方に、すぐ役立つお話が伺えるものと楽しみにしております。

専門医共通講習(1日目昼食時)では、感染対策講習1:「薬剤耐性(AMR)アクションプラン時代に求められる感染対策-専門医は何をするべきか-」と題して、東邦大学微生物・感染症学講座教授 館田一博先生のお話しと、感染対策講習2:「最近の呼吸器感染症の動向-超高齢社会における現状と対策-」と題して、大分大学呼吸器・感染症内科教授 門田淳一先生のお話しを企画いたしました。どちらも最新の感染症対策に関わる極めて重要で魅力的なテーマです。両方のお話をお伺いしたいところですが、専門医共通講習(感染対策講習)として同時刻に申請しておりますので、どちらかにご出席ください。

耳鼻咽喉科領域講習1(1日目午後)では、「臨床医に役立つネブライザー療法の実際」として、川崎医科大学の兵行義先生にエアロゾル関連のお話しをお願いいたしました。2016年には本学会が中心となって「急性鼻副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引き」が作成されています。ご講演後には、ハンズオンブースセミナーとして、ブースでの説明会も企画しておりますのでぜひお立ち寄りください。 耳鼻咽喉科領域講習2(2日目昼食時)では、「ポストワクチン時代の小児感染症治療」と題して、東海大学小児科准教授 加藤政彦先生のお話しをお願いいたしました。近年、重症化した中耳炎症例の減少など、小児感染症の病態が変化していることは皆さんもお気づきだと思います。小児科の立場から実臨床に役立つお話しが伺えるものと楽しみにしております。

また、シンポジウムを二つ企画いたしました。エアロゾル関連では、北里大学の大木幹文先生と昭和大学の小林一女先生に司会をお願いして、「耳鼻咽喉科疾患に対する局所療法:最近の話題から」と題して、エアロゾルを含めた局所療法のあり方についてのシンポジウムを1日目の午後に予定しています。感染症関連では、三重大学の竹内万彦先生と自治医科大学の伊藤真人先生に司会をお願いして、「救急対応を要する耳鼻咽喉科感染症」と題して、実地臨床における救急対応の適応とその手段についてのシンポジウムを2日目の午前に予定しています。いずれも、耳科領域、鼻科領域、咽喉頭領域、頭頸部領域ごとに、講演していただく予定です。

さらに、モーニングセミナーとして2日目の朝に「耳鼻咽喉科感染症におけるエビデンスと都市伝説」と題して、藤沢御所見病院院長 山中昇先生にご講演をお願いいたしました。ホテルの軽食をいただきながら、有意義なお話しをお楽しみください。 いずれも会員の先生方に最新の有意義な情報をお届けできるものと思います。特に、開業医や病院勤務医として臨床に従事されている多くの先生方、さらにこれから活躍される若い先生方のご参加をお待ちしております。

琵琶湖ホテルは湖畔に位置し、会場から琵琶湖が一望できます。是非、湖畔を散策しながら日頃の疲れを癒してください。大津市には石山寺や三井寺があり、少し足を延ばせば比叡山延暦寺や彦根城、安土城址などがあります。豊かな歴史と琵琶湖の自然にはぐくまれた滋賀県をお楽しみください。