第8回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

第8回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会第8回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

ご挨拶

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会長ご挨拶

会長ご挨拶

第8回
日本耳鼻咽喉科
感染症・エアロゾル学会

会長 小林 一女(昭和大学医学部 耳鼻咽喉科学講座)

この度第8 回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講演会を昭和大学が担当させていただくことを大変光栄に存じます。原渕保明理事長,前理事長黒野祐一先生をはじめ学会役員の皆様,会員の皆様に心より感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症が終息していない東京で,9 月に学会が開催できるのか,色々検討いたしました。会期を延期する,全てWeb 開催にすることも考えました。しかし,幸いなことに予定していたより広い会場が確保でき,3 密を避け,感染対策を十分に行い開催することに決定致しました。今回は9 月25 日,26 日に現地にて学会を開催いたします。発表内容を録画させていただき,10 月3 日(土)~ 9 日(金)にWeb 学会を開催するという形式に致しました。9 月の学会へ参加できない先生方は是非10月のWeb 学会に参加していただきますよう,よろしくお願い申し上げます。会員の皆様にとり大切な情報交換の場である会員懇親会は,残念ですが中止させていただきます。

本学会は2013 年,日本耳鼻咽喉科感染症研究会と日本エアロゾル研究会が統合され発足いたしました。 総会・学術講演会は今回で8 回目となりました。2021 年には,日本免疫アレルギー学会と発展的統合をすることが決まっております。今回が日本耳鼻咽喉科・エアロゾル学会として最後の総会・学術講演会となります。学会のテーマは「耳鼻咽喉科感染症の歴史と未来」といたしました。これまでの耳鼻咽喉科感染症領域の臨床,研究成果を振り返ると同時に統合後の新しい学会へつなげる学術講演会としたいと考えます。会期中に記念式典,写真展を開催いたします。

新型コロナウイルス感染は誰もが経験したことのない感染症で,耳鼻咽喉科も色々な面で大きな打撃を受けております。この感染症を経験し,今後どのように対応していくのか。本学会ではこの点に注目して特別講演,教育講演,モーニングセミナーを予定いたしました。特別講演は東邦大学医学部微生物・感染症学講座,舘田一博教授に「COVID-19 との対峙―私たちの経験と英知を結集して―」というタイトルで講演を賜ります。また新型コロナウイルス感染症が蔓延し,注目された医療行為の1 つにネブライザー療法があります。ネブライザーは耳鼻咽喉外来にはなくてはならない医療機器で,重要な治療の1 つです。この新たな感染症を踏まえ,耳鼻咽喉科のネブライザー療法について改めて学ぶ教育講演を企画いたしました。タイトルは「ネブライザー療法の安全性と感染対策―新型コロナウイルスへの対応に学ぶ―」です。さらに外来診療への対応,手術への対応についてモーニングセミナーを企画いたしました。今後の日 常臨床に役に立つことと思います。多くの先生方のご参加をお待ちしております。

シンポジウムは2 つ予定しております。

感染症シンポジウムは「耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域におけるマイクロバイオームの解明」を取り上げました。マイクロバイオームは人体に共生する微生物(細菌,真菌,ウイルスなど)の総体で消化器,皮膚,口腔,鼻腔,呼吸器,生殖器などに常在しています。マイクロバイオームの組成は個人差や時間的変動があり,疾患発症との関連を探る研究も行われています。耳鼻咽喉科領域での報告はまだ多くありません。最新のお話を伺えると思います。

エアロゾルシンポジウムのテーマは「難治性鼻副鼻腔炎に対する局所療法」です。薬物療法,手術療法などとともに新しいネブライザー装置についてもお話をいただきます。

学会2 日目の午後にICD 講習会を行います。「改めて考える薬剤耐性と感染対策」のテーマで,感染症専門家の先生方に講演を賜ります。ICD 講習会の単位習得以外に専門医共通講習(感染対策)を兼ねております。

一般口演は49 題をいただきました。新型コロナウイルス感染による自粛が行われていたにも関わらず,演題を登録していただいた先生方には心より感謝申し上げます。

教室員,同門が一丸となり鋭意準備をしております。感染対策を万全に行い,安心して皆様に参加していただけるようにいたします。9 月にお会いできることを楽しみにしております。9 月に参加できない先生におかれましては,10 月のWeb 学会へご参加いただきますよう,お願い申し上げます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。